大きな枠とチェーンステッチの関係

このブログは、キューステッチクラブの会員の方や日本へ帰国されてしまった元会員の方への発信という目的で始めましたが、Kew Stitch Clubの会員でなくてもこのブログへ訪問してくださる方がいらっしゃいます。刺繍が好きという気持ちが共通で、遠く離れていてもつながることができるのは、本当に嬉しく、ありがたいことです。

前回の記事にも書いたのですが、コメントをいただいているのに返信ができません。いろいろ試してみましたが、お手上げ状態なので、この記事に返信を書かせていただきますね。

まずは、大きな枠で布をピンと張るとチェーンステッチやアウトラインステッチを刺しにくい、私のやり方が悪いのでしょうかとコメントくださった方へ。
大きな枠の写真を探し出してきました。
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大きな枠だとやりにくくて小さな枠だと出来るということは、この方は、小さな枠を左手に持ってすくい縫いのような感じで針の先を入れたり出したりするのを同時に行っているのではないかな?と推測しています。チェーンステッチにしても、アウトラインステッチにしても、針を垂直に全部出して糸を引き上げて、そのあと針を垂直に入れて針をすべて裏側まで落として糸を引く、というやり方でステッチすると、刺しやすくなると思います。刺繍枠を使って刺すときは大きな枠であれ小さな枠であれ基本的にこのやり方です。すくい縫いのように針の先を入れたり出したりを同時に行うのは、枠を使わない刺繍のときだけにするといいでしょう。
この写真でチェーンステッチやアウトラインステッチが見えるでしょうか。(私はステムステッチを使っていますが、日本では、ステムステッチのこともアウトラインステッチと呼んでいるようですね)
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次はクロスステッチの図案を作成する際のアドバイスをお願いしますというコメントの方へ。鍵コメでしたのにこんな形でのお返事になってしまい本当にごめんなさい。

基本的に、私は自分がステッチする方が好きなので、図案を作成するのは人から依頼されたときだけなのです。そんな私がアドバイスだなんてとってもおこがましい気持ちですが、少しでもお役に立てるならば、私が気をつけていることを書いてみますね。
1.まずクライアント(図案を使う人)の希望をきちんと把握することに努めます。サイズや素材、出来上がった作品をどこへ飾るのか、または生活雑貨品へと仕立てるのか、など細かいところまで考慮します。
2.色数の制限がどの程度あるのかをクライアントと相談する。色数が増えれば増えるほど材料費がかかりますから。色数の制限が決まったら、制限内でクライアントの希望に沿う色調を考える。
3.クライアントが図案を読みやすいように、そしてステッチしやすいようにをまず第一に考えて図案を作成します。例えは、クロスステッチの場合は白黒のシンボルだけでなく、それに加えて色分けもして、図案はカラーで印刷します。

参考になる本は?というご質問ですが、これに答えるのはとっても難しいです。私は刺繍オタクなので、ありとあらゆる刺繍関係の本を読むのが好きで、この本がいいですよ、と選べないぐらい、どの本も勉強になります。図案を作成されるなら、色のことや構図やデザインなどを勉強できる本を1冊に限らず何冊も読まれてみてはいかがでしょうか?私が一番最近読んだクロスステッチ関係の本は、イギリスでMr X Stitchと呼ばれているJamie ChalmersさんのGuide to Cross Stitchという本です。Search Pressから出版されています。
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# by kewstitchclub | 2017-09-24 19:35 | Kew Stitch Club | Trackback | Comments(2)

刺繍の写真を美しく撮りたい

キューステッチクラブは今週から始まります。
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この写真はアイフォンで撮りました。いつも刺繍の写真を美しく撮りたいと思っているので、よく一眼レフカメラを使いますが、カメラプラスというアプリで設定をマクロにすればよい、と最近お友達に教えてもらったのです。なかなかいい感じです。あとは額に入れてしまった後では反射するので、制作途中も含めて額に入れるまでに写真を撮るようにしています。皆さんはどんな風に写真を撮っていらっしゃるのでしょうか?

さて、このブログにコメントをいただいていて、お返事を書きたいのですが、どういうわけか返信ボタンをクリックしてもうまくいかないのです。コンピューターに弱い私です。私のコンピューターが悪いのかサーバーが調子が悪いのかそれさえよくわかっていません。なんとか頑張ってみますので、今しばらくお待ちください。この記事もうまく投稿できますように。。。
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# by kewstitchclub | 2017-09-06 15:54 | お知らせ | Trackback | Comments(1)

刺繍コレクションのあるお屋敷

あっという間に夏も終わろうとしています。夏休みの間に訪ねた刺繍コレクションのあるお屋敷をご紹介します。
イングランド北部ランカシャーにあるGawthorpe Hall。ナショナルトラストに管理されています。
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もともとはシャトルワース家の人々が住んでいたお屋敷。Rachel Beatrice Kay-Shuttleworth という女性のテキスタイルコレクションが展示されています。彼女には「クラフトセンター」のような人が集まる場所を作りたいという考えがありました。下の写真は彼女の言葉です。
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なんと素晴らしいのでしょう。キューステッチクラブの趣旨にも似たようなところがあるのでとても共感がわきます。
彼女の作業室。見ているだけでワクワクします。
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彼女のコレクションの中には彼女自身が刺繍した作品も展示されています。彼女がご両親の金婚式のお祝いに刺繍したシルクのレイドワーク。一部のみクロースアップしました。
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いろいろと見応えのある展示でしたが、中でも圧巻は彼女自身が刺繍したクルーウェルワークのベッドルームハンギング。フラッシュを使わなければ写真を撮ってもよいと許可をいただき、おそるおそる撮ったので、ちょっと暗い感じですが、実物は本当に感動ものです。
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ロンドンからイギリス北部へ出かける機会があまりありませんが、私は今年も湖水地方でホリデーでしたので、行く途中で寄り道することができました。

Gawthorpe Hall
Burnley Road
Padiham
Burnley BB12 8UA

ナショナルトラストのサイトはこちら

テキスタイルコレクションのサイトはこちら


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# by kewstitchclub | 2017-08-31 22:48 | inspirations | Trackback | Comments(2)

フレーム選び

今日ご紹介するのはMさんの作品。

今回の作品展ではクリスマス関連の作品展示コーナーがありました。Mさんはクロスステッチの作品を2つ出してくださいました。

作品が素敵なのは後でじっくり写真をみていただきたいですが、私がまずご紹介したい写真はこちら。
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このフレームはMさんが作品に合わせて選んだものです。2つのフレームは随分と趣きが違います。でもどちらもMさんの個性に合っているというか、それぞれの作品にしっくりなじんでいるのが流石です。

ひとつめ。すきまの時間をみつけては少しずつ少しずつ刺していて途中中断している時期もあったという作品。刺し始めた年と刺し終わった年の年号を入れました。思い出になりますね。図案はどこで入手されたのだったか、お聞きするのを失念していました。ごめんなさい。
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ふたつめ。ブルーのアイーダ生地に白の単色クロスステッチ。素敵です。実は単色刺しに見えますが実はシルバーのキラキラした糸も使われています。このフレームはそのシルバーをとても引き立たせる効果のある演出ですね!こちらのキットは以前もご紹介したHistoricalSamplerCompanyのもの。www.historicalsamplercompany.co.uk
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こんな風にフレームを選ぶと、この段階まできてやっと作品が完成した、という感じがします。フレーム選びは飾る場所や季節、作成時の自分の気持ち、いろいろなことが反映されます。あなたならどんなフレームを選んだでしょうか?
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# by kewstitchclub | 2017-07-25 23:59 | cross stitch | Trackback | Comments(0)

キットを自分らしくアレンジ

今日ご紹介するのは、NさんとKさんの作品です。
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お二人は私がデザインしたブラックワークのティーポットサンプラーのキットに取り組んでいました。
このキットはブラックワークのパターンを練習するものですが、刺していくにしたがってティーポットの形が白抜きになるもの。
仲良しのおふたりは、キットの説明書にしたがってまったく一緒の作品に仕上げてもよかったのですが、せっかく作品展でも展示させていただくし、自分らしくなにか足したりアレンジしたりして、世界に一つしかない作品に仕上げませんか?とご提案しました。

Nさんは、まず黒ではなく自分好みの濃紺の色に刺繍糸を変えることに。そして、なにか文字を入れませんか?とおすすめすると、ロンドンの文字。Nさんの手書きの文字をステムステッチで刺繍しました。ロンドン在住の記念になりますね!あとはイニシャルと年号を入れて完成。
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Kさんは、黒い刺繍糸のままキットの説明書に忠実に刺していらっしゃいましたが、なにか付け足したい言葉などを考えてみてくださいとお願いすると、Kさんが決めたのは「Would you like a cup of tea?」というフレーズ。「お茶はいかがですか?」イギリスで暮らしていると頻繁に聞く言葉です。作品展ではイーゼルに立てかけて展示しました。
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Kさんはクロスステッチ愛好家なので、本から適切なサイズのアルファベットの文字を探し出して、クロスステッチ。Kさんもイニシャルを入れて完成。クロースアップ写真。写真の腕が良くないので反射してしまってごめんなさい。
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おふたりそれぞれ好みのフレームに入れたので、ずいぶんと雰囲気が違いますね。同じキットでも自分らしくアレンジするって、本当に素晴らしいことだと思います。私も自分のキットをこんな風に楽しんでいただけてとっても嬉しいです!

このブラックワークのティーポットサンプラーのキットは王立刺繡学校のショップで販売されています。オンラインショップはこちら。日本では東京の代官山にあるアードフィルという輸入手芸キットのお店で販売されています。ご興味のある方はぜひどうぞ。

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# by kewstitchclub | 2017-07-09 20:40 | black work | Trackback | Comments(0)