3匹のくま キッチン
森の中の家に大きなくまと中くらいのくまと小さなくまが住んでいました。朝ごはんのポリッジ(温かいオートミールのおかゆ)ができ、3つのボウルに入れましたが、熱すぎて食べられません。「ポリッジが冷めるまで散歩にでかけよう」と3匹のくまは家を出て行きます。
そこへゴルディロックスといういたずら好きの女の子がやってきます。扉があいているのをいいことに、彼女は招かれもしないのに家の中へ入ってきます。まず、テーブルのうえのポリッジを食べようとするのです。1つめのボウルのポリッジは「熱すぎる」ので食べられません。2つめのボウルは「冷めすぎている」ので食べません。3つめのボウルは「ちょうどいい」のでポリッジを全部食べてしまいます。
さあ、今日ご紹介するのは、3匹のくまが散歩に出たあと、ゴルディロックスが家の中に入ってくる直前のキッチンの様子です。
アップリケの作品では、何が後ろにあって何が手前にあるかを考えてステッチしていきます。まずは壁紙と床。壁下のSkirting board(日本語では幅木というのでしょうか)のアップリケはTurned edgeにし、スリップステッチでとめています。Skirting boardにはホルベインステッチを施しています。壁紙の上にキッチンの棚。Vileneという接着芯で少しだけ厚みをだしました。クロスの形をしたメタル素材のスパングルを取っ手に見立てて。棚の端の処理はチェーンステッチ。
シンプルなダイニングチェアを茶色とベージュでまずアップリケ。端から芯がチラッと見えてしまっています。
座面をざっくりとサテンステッチしました。粗さを表現するために糸はパールコットンを使っています。椅子の背や脚の部分は25番刺繍糸をカウチングして端の処理をしました。
椅子が3つ出来上がってから、テーブルをアップリケ。Pelmet VileneとCraft feltで厚みを出しました。
テーブルの端の処理はカウチングとブランケットステッチで。キッチン・ダイニングという感じになってきました。肝心のポリッジはどうしましょう?
ワイヤーを布と同色の刺繍糸1本どりでTrailingして、ポリッジのボウルを立体的に仕上げました。スプーンは去年のThe Knitting and Stitching Showのチャーム屋さんで購入したもの。壁がさみしく感じたので、ドローンワークのキッチンタオルと、ミニチュアのフライパンを縫い付けて。このフライパンはお友達のKさんがパリでわざわざ買ってきてくださった思い出のアイテムです。
ボウルの中にはWaddingをポリッジに見えるように縫い付けました。この角度からだとよく見えます。ゴルディロックスがやってきて食べてしまうポリッジは一番小さなボウルのものです。
では、次回はリビングルームをご紹介したいと思います。
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by kewstitchclub | 2012-06-20 08:18 | applique