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18センチの丸枠でも両手刺し

ここ2週間半ほど日本から刺繍の妖精さんがやって来て、ウチの屋根裏部屋に住んでいました。なんて素敵で楽しい日々だったでしょう。ピムスを飲みながらウィンブルドンテニスをテレビ観戦したりして、これぞイギリスの夏。彼女が日本へ帰ってしまい、私はさみしいかぎり。

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寂しさを紛らわせるために、いろんなことを思い出しながら今日の記事を書いてみたいと思います。彼女はつい半年前までイギリスで暮らしていたので、お友達に会ったりお買い物に出かけたり自由に過ごしてもらいました。私や家族は基本的には普段どおりに過ごさせてもらったのですが、王立刺繍学校の修了式にゲストで出席してもらったり、アンティークマーケットに行ったり、刺繍仲間と集まってチクチクしたり。でもメインイベントはパリへ1泊旅行しておなじみの手芸屋さんめぐりをしたことでしょうか。これは、ロンドンからアムステルダムへ移ってしまわれたお友達も現地集合して再会。彼女は私たちにミニチュアの世界を紹介してくださった素晴らしいセンスの持ち主なのです。刺繍好きの友達同士が集まって、おしゃべりしているだけでも楽しいのに、ロケーションがパリということでかなりテンションがあがりました。お二人とも私より随分お若いのに、しっかりしていて、頭の回転もよくて、仕事が速い!こんな私とお付き合いくださって本当にありがとう。

さて、今回ウチの屋根裏部屋に住んでいた刺繍の妖精さんは実は日本で刺繍の先生をしています。彼女が来英中に入手したがっていたものは、刺繍の材料や道具。彼女が注文していたもののなかに、私も使ってみたいものがありました。それはVersatile Table Clampと呼ばれるもので、普通の丸い刺繍枠などをはさんでテーブルに取り付けるものです。

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Kew Stitch Clubではこのテーブルにはさむものか座るタイプのものでリングフレームをよく使います。イギリスで手に入りやすい6インチ、8インチ、10インチのリングフレームが主で、やはり生地に枠の丸い跡を残したくないので、10インチのフレームの中に納まる大きさのデザインを使うことがしばしばあります。でも、小作品に取り組むときなど、小さな丸い刺繍枠を使うことも。そんなときは今まで片方の手で枠を持ち、もう片方の手で刺す、という状態でした。でも、きれいに刺すためには、やはり両手が使えるととっても便利なのです。

今回Kew Stitch Clubの皆さんに取り組んでいただこうと、新たに入手したスタンプワークの紫陽花のキット。18センチの丸い刺繍枠がぴったりなのです。Kew Stitch Clubで常備している6インチと8インチのちょうど中間の7インチぐらいでしょうか。このVersatile Clampのおかげで、両手を使ってステッチすることができます。とても上質のリネンに、針と糸が通るときの音が、心を癒してくれます。

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今回ご紹介したこの道具は、蝶ナットと呼ばれるネジを締めて使います。そんなとき、Wing Nut Tightenerと呼ばれる小道具を利用すると、指が痛くなりません。私はよくネジを締めるので、この小さなネジ巻きにすごくお世話になっています。

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紫陽花のキットで、私もスタンプワークやってみました。立体的な部分も色が2色使ってあったり、花の中心が素敵なビーズだったり、花や葉の色も繊細なグラデーションで、とってもかわいいです。みなさんもいかがですか?(このキットは信濃恵さんのデザインです。この写真を見てデザインを無断で模倣することは著作権の問題に触れますので、くれぐれもご理解のほどお願い申し上げます。)

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あまりカメラを近づけてクロースアップ写真を載せて、著作権に関するトラブルが発生してはいけませんから、代わりにウチの庭に咲いている紫陽花のクロースアップをどうぞ。

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by kewstitchclub | 2012-07-12 09:40 | equipment