ラスキンレースのフォーサイドステッチ
さて、今日の画像はラスキンレースのフォーサイドステッチ。
ラスキンレースの場合、Glenshee Linenの縦糸と横糸に、ムラがあるため、織り糸の数よりもデザインのサイズを重視します。たとえば、正方形のデザインなのに、織り糸の数をそろえたら、ちゃんとした正方形じゃなくなってしまうかもしれません。というわけで、フォーサイドステッチが辺の終わりに近づいてきたら、4,4,4,4、と上手く刺せることもあれば、4,4,4,3、となってしまったり、4,4,3,3、となったり、4,3,3,3、となったり。次の写真はその4,3,3,3バージョン。
今回のワークショップでは、小さな巾着袋を作りたくて、こんなに細長く生地を用意しました。
きっちりした性格の人なら、Evenweaveのリネンで代用してもいいかもしれません。でも、大雑把な性格の私は4,3,3、となっても気にならないし、Glenshee Linenの織り糸がぎっしり詰まった感じが好きなのです。下の写真で練習用に使っている布がZweigartの28カウントCashel Linenなので、違いがうまく写真にでているでしょうか。
このGlenshee Linen、英国で唯一残っている手織り職人さんのIan Daleさんからラスキンレースの先生エリザベスが仕入れてくださり、私たちは先生からそれを分けてもらいます。今回ショックだったのは、私が使っているこのStoneカラーのGlenshee Linenは需要が少なくなってきたから、作るのを中止するかもしれない、というニュースです。もう少し白っぽいCreamカラーのほうはまだ大丈夫のようですが・・・。昔の人たちが使っていた布や糸や針がもう存在しないように、こうやって伝統的なものが途絶えていくんだなあ・・・と、とてもさみしい気持ちです。
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by kewstitchclub | 2012-09-10 22:28 | white work