キャンバスワークでリッチモンドヒル
今年のKew Stitch Club作品展で、みなさんからいろいろなコメントをいただいたこのキャンバスワークの作品を覚えていらっしゃるでしょうか?リッチモンド在住の方々には言うまでもなく、ロンドンでもかなり有名なリッチモンドヒルからテムズ河をのぞむ風景です。
このリッチモンドヒルのキャンバスワーク、「私も挑戦したい」とおっしゃるかたが何人かいらして、どうしたものか思案しておりました。アーティストご本人との交渉の結果、このたびステッチデザインプランとデザインテンプレートそしてキャンバスと針をセットにしたものを、キューステッチクラブで購入そして会員のみなさんへ販売させていただけることになりました。クルーウェルウールや刺繍糸はキューステッチクラブでご用意いたしますのでそれをお使いください。
では、すぐとりかかっていただけるのかというと、そういうわけにはいきません。私自身が実際に刺してみないと、糸の分量などの目安がつきません。また、会員のみなさんが取り組まれる際に実際に刺してある実物を見て参考にしていただくのが一番いいので。
というわけで、キャンバスワークをはじめたのです。図案をキャンバスへ写し、フレームに縫い付けたところ。以前「18センチの丸枠でも両手刺し」の記事でご紹介したVersatile Table Clamp がここでも役に立っています。
クロスステッチやニードルポイントと違って、キャンバスワークは、いくらサンプルやステッチデザインがあっても、まったく同じ作品にはなりません。たとえば人が描いた絵画をまねしてみようと思ってもまったく同じになりませんよね。キャンバスワークでは色の混ぜ具合や糸の引き加減などがひとそれぞれちがうためなのです。ひとつひとつのステッチでその作品ひとつにしかない表情があらわれます。
私バージョンのリッチモンドヒル。手前の野原の部分を刺し終わったところです。同じ糸番号を使っているのに、上のオリジナル作品ともうすでに表情が違います。
このリッチモンドヒルのキャンバスワークに取り組みたいとおっしゃってくださった方々、私のサンプルができるまで、いましばらくお待ちください。どうぞよろしくお願いいたします。
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by kewstitchclub | 2012-11-14 21:56 | canvas work