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Band samplerの解説 続編

前回のつづきです。

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ドロンワーク部分のカットした織り糸の処理が終わったところ。織り糸を抜く本数が4本であれ6本であれ、織り糸のカットは2本ずつ、そして抜いた織り糸の処理も2本ずつすすめてください。

このJane Greenoffさんのキットでは、織り糸をカットして引き抜いてからその糸をウィーブバックする(織り返す)方法ですが、苦手意識のあるかたは、私がよく使うもう一つの方法(スプリットステッチやボタンホールステッチ、サテンステッチなどで端の処理をしてから織り糸をカットするやり方)でドロンワークされてもいいのではないでしょうか。

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ドロンワークは3つともまずはラダーヘムステッチを施し、そのあとでかがっていきます。上からTied Hemstitch、Somersault Stitch、Hemstitch with Coral Knotsです。JaneさんはSomersault Stitchと呼んでいますが、Interlaced Hemstitchと同じです。かがる糸は25番刺繍糸1本どりです。この時点でハーダンガーの織り糸のカットとかがりをやっていない方は、ここでどうぞ。ハーダンガーのかがる糸は1枚目の画像に写っているパールコットンの細いほうです。インストラクションではシンプルなウーブンバーのかがりですが、また別のかがりをやってみたい、とご希望の方はそれでもかまいません。アレンジをご自由にどうぞ!

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('Heather Hemstitch and Hardanger' Designed by Jane Greenoff)
この画像ともうひとつ上の画像をみていただくと、少し立体的にふっくらとしたステッチがあるのがわかると思います。ボタンホールバーというステッチのこの部分を私はドロンワークの後に刺しました。ドロンワーク以外の部分をまず刺しましょう、と前回書きましたが、このステッチに関しては、少し立体的なので、ドロンワークの最中に間違って針がひっかかってしまうことを避けるために後回しにしました。もちろん、そんなヘマはしないわ~というかたは、こちらを先に刺しても問題ありません。ボタンホールバーは糸を2回渡してからボタンホールステッチでかがっていきます。渡した糸と生地のあいだを針が通っていくときにいろいろと他のものにひっかからないように気をつけてくださいね!ボタンホールステッチを適度な引き加減で施すとバーはまっすぐに。ボタンホールステッチを少しキツイめにそして心もち多めに施すとバーはクルンとカーブしてくれます。ハート型のハーダンガーの近くにある葉っぱのボタンホールバーはわざとクルンとなるように刺しているのが見えるでしょうか。

Janeさんのキットのインストラクションでは、このあと生地の周りもヘムかがりをするオプションつきですが、今回私はマウントボードを使っての額装にしたいので、ステッチはここまでです。周囲をヘムかがりしたいかたは、ステッチクラブに参加される際に個別にデモンストレーションを行いますので、それまでお待ちください。

今回のワークショップも書かれたインストラクションもすべて英語でしたので、とまどっていらっしゃるかたが少なくありません。ご遠慮なく質問してくださいね!ストレスを感じずに、楽しんでいただきたい、と心から願っています。

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by kewstitchclub | 2013-10-22 09:29 | Kew Stitch Club