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白糸刺繍の図案の写し方

以前「伝統的な図案の写し方」という記事を書きましたが、今日は、白糸刺繍の図案を写す時、私の場合はどうしているのかをご紹介します。

まず、図案をトレーシングペーパーに書き写します。図案の細かさにもよりますが、私はまず鉛筆HBかHまたは2Hを使って写します。その後ライトボックスにトレーシングーペーパー、布の順に重ねて置き、布の上から線が見えにくいようであれば油性ペンで図案をなぞります。
白糸刺繍の図案の写し方_b0236978_2381897.jpg

大事なことは、布を刺繍枠に張った状態で当てることです。図案を布に写してから布を刺繍枠に張ると、必ずと言っていいほど図案が歪みます。
上の写真では、丸い刺繍枠を利用して布をピンっと張っています。外側の枠、布、内側の枠、の順番で布を張るとライトボックスにぴったり布が重なりますから図案を書き写すことができます。もちろん刺繍をするときには一度枠をゆるめてはずし、内側の枠、布、外側の枠の順番で布を張りなおします。

さて、図案を写す鉛筆または絵の具ですが、私がよく使うのはスイス製カランダッシュ(CARAN d'ACHE)のパブロ(Pablo)という色鉛筆のパステルブルー(色番号151)です。図案がもっと繊細な場合は、絵の具を使います。よく使う絵の具はDaler-RowneyやWinsor & Newtonのもので、白糸刺繍の場合はコバルトブルーに白い絵の具を混ぜて図案を写すことが多いです。
白糸刺繍の図案の写し方_b0236978_23225519.jpg

ここで大切なことは、図案の線をいかに細く描くか、ということです。図案の線は消すことができませんから、刺繍をしながら図案をカバーしていかなくてはなりません。例えば、1本どりでステムステッチをするだけなのに、それよりも図案の線が太くては刺繍したあとも図案の線が見えてしまいます。そこでどれだけ細く図案の線を描くかが重要になってきます。鉛筆、色鉛筆を使う場合は鉛筆削りがいつも手元にあります。
上の写真のなかの左側一番細い筆を私は使います。サイズは3/0号です。メーカーによっては000号となっていたりします。ちなみに右端の筆は2/0号、真ん中の筆は日本の100均などで売っているネイル用の(?)筆です。比べるために一円玉や1ペンス硬貨を置いてみました。

日本では、カリスマから出ているシャープペンシルのようなチャコペンシルも充実していますし、水で消えるペンなど高品質のものがありますので、皆さんそれぞれ自分に合った方法で図案を写されていいと思います。今日の記事はただ単に私が白糸刺繍をする場合に図案を写す方法をご紹介しました。これが正しいとかそういった気持ちで書いてはおりませんので、どうぞご了承くださいね。

図案を写すのって本当に難しいですね!!

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by kewstitchclub | 2015-03-04 23:49 | equipment