カテゴリ:applique( 4 )

3匹のくま 寝室そして全体像

座っていた「ちょうどいい」椅子を壊してしまったゴルディロックスは、寝室へ行きます。

1つめのベッドは「高すぎる」、2つめのベッドは「低すぎる」、そして3つめのベッドが「ちょうどいい」のです。「ちょうどいい」ベッドに横たわったゴルディロックスは気持ちよくなって眠ってしまいます。

今日はその寝室をご紹介します。
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壁紙、床、Skirting board、鏡の順にステッチ。鏡にはIndian Mirror Stitch とも呼ばれるShisha Stitchをしたいのですが、3つのベッドとのバランスをみながらステッチの幅を決めたかったので、Shisha Stitch は後回しに。

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まずはベッドヘッドをスタブステッチしたあと、枕をステッチ。中にはWaddingを詰めています。

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おふとんがくしゃくしゃっとなっている感じを表現したくて、ところどころをスタブステッチでとめて布をいじってみました。中身は、フェルトとWaddingです。

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3つベッドができました。ベッドの脚は針と糸を通すことができるBalsa woodを使いました。このBalsa woodは模型などを作る人にはよく知られているものです。白木で購入し、好みの色を水彩絵の具で塗りました。鏡にはShisha stitchを。

というわけで、長いあいだおつきあいいただきまして、ありがとうございました。アップリケの課題はこんなふうにして仕上がったのです。
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この課題の成績審査の基準のうちのひとつに、布の端の処理をどのようにしているか、というのがあります。最低でも4種類の端の処理のしかたを適切な場所で用いる、というのが条件です。そのうちのひとつに、コードを使って端の処理をするやりかたがありますが、私はこの「3匹のくま」の家の壁や天井の部分にコードを使うことにしました。コードメーカーを使って、2種類作りました。明るいほうのコードは25番刺繍糸4色を混ぜました。濃いほうのコードは茶系の糸3色を混ぜて作りました。布の端をわざとほつれさせたままにしておく、という方法は、家の前の草むらを表現するのに用いました。マウントするときにこの部分の布がかなりひきつれてしまったのが、とても残念です。何度か修正を試みましたがダメで、あきらめました。。。

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「ちょうどいい」ベッドでゴルディロックスが眠っているところへ、散歩にでかけていた3匹のくまが家に戻ってきます。さあ、お話はこれからどうなってしまうのでしょう?子供の頃、お話のこの部分で随分ドキドキしたことを記憶しています。

この王立刺繍学校のアップリケ課題、まだ成績審査の結果を待っているところです。

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by kewstitchclub | 2012-06-23 08:09 | applique | Trackback | Comments(5)

3匹のくま リビング

今日ご紹介するのは、3匹のくまの家のリビングルームです。

ポリッジを食べておなかいっぱいになったゴルディロックスは眠くなり、まずリビングルームの椅子に座ろうとします。1つめの椅子は「堅すぎる」、2つめの椅子は「やわらかすぎる」、3つめの椅子が「ちょうどいい」のです。

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リビングにはイギリスのおうちらしく暖炉が欲しかったので、ちょうどいいレンガや石のプリント生地を見つけて、暖炉にしました。Chimney breastはTurned edgeで処理し、暖炉自体はカウチングで端の処理をしています。床は、25番糸1本どりでストレートステッチとカウチングで奥行きを表現しました。

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ハーダンガー刺繍用の22カウントの布とパールコットンの8番をつかって、二階の寝室へとつながる廊下の手すりを作りました。使ったステッチはサテンステッチ、ボタンホールステッチ、そしてウーブンバーです。

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壁にかけるために、2つミニチュア刺繍で額をつくりました。長方形の額はアンティークサンプラー風、楕円形の額はクマが帽子を被って横を向いているシルエットにしました。ミニチュア刺繍のときに重宝している道具は先のまがったピンセットと宝石職人用の拡大鏡。

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アップリケの課題では様々な色のミシン糸を使いましたので、このThread holderも大変お世話になりました。また、何枚も重なった布を10~12番の細い針でステッチするため、指の皮がめくれてぼろぼろになりましたが、この指貫がなかったら、もっとひどいことになっていたかもしれません。

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こちらのアームチェアは、実はリバティ生地です。リバティ生地は薄手の綿生地が有名ですが、これはすこし厚手のもの。キューステッチクラブのみなさんと一緒におでかけしたサウスケンジントンのShaukatという生地屋さんで買いました。椅子の立体感を出すためにフェルトとWaddingを使っています。

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あと2つ椅子をアップリケして、リビングルームのできあがり。一番小さい椅子にはKid leatherとBalsa woodを素材として選びました。この椅子、「3匹のくま」のお話の中では、ゴルディロックスが座って壊してしまうんですよね。。。

次回は寝室で締めくくりたいと思います。おつきあいくださって、ありがとうございます。

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by kewstitchclub | 2012-06-21 23:01 | applique | Trackback | Comments(0)

3匹のくま キッチン

「3匹のくま」のお話は、昔から語り継がれるうちにいろいろなバージョンがあるのですが、わたしの好きなバージョンはこれです。

森の中の家に大きなくまと中くらいのくまと小さなくまが住んでいました。朝ごはんのポリッジ(温かいオートミールのおかゆ)ができ、3つのボウルに入れましたが、熱すぎて食べられません。「ポリッジが冷めるまで散歩にでかけよう」と3匹のくまは家を出て行きます。

そこへゴルディロックスといういたずら好きの女の子がやってきます。扉があいているのをいいことに、彼女は招かれもしないのに家の中へ入ってきます。まず、テーブルのうえのポリッジを食べようとするのです。1つめのボウルのポリッジは「熱すぎる」ので食べられません。2つめのボウルは「冷めすぎている」ので食べません。3つめのボウルは「ちょうどいい」のでポリッジを全部食べてしまいます。

さあ、今日ご紹介するのは、3匹のくまが散歩に出たあと、ゴルディロックスが家の中に入ってくる直前のキッチンの様子です。

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アップリケの作品では、何が後ろにあって何が手前にあるかを考えてステッチしていきます。まずは壁紙と床。壁下のSkirting board(日本語では幅木というのでしょうか)のアップリケはTurned edgeにし、スリップステッチでとめています。Skirting boardにはホルベインステッチを施しています。壁紙の上にキッチンの棚。Vileneという接着芯で少しだけ厚みをだしました。クロスの形をしたメタル素材のスパングルを取っ手に見立てて。棚の端の処理はチェーンステッチ。

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シンプルなダイニングチェアを茶色とベージュでまずアップリケ。端から芯がチラッと見えてしまっています。

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座面をざっくりとサテンステッチしました。粗さを表現するために糸はパールコットンを使っています。椅子の背や脚の部分は25番刺繍糸をカウチングして端の処理をしました。

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椅子が3つ出来上がってから、テーブルをアップリケ。Pelmet VileneとCraft feltで厚みを出しました。

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テーブルの端の処理はカウチングとブランケットステッチで。キッチン・ダイニングという感じになってきました。肝心のポリッジはどうしましょう?

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ワイヤーを布と同色の刺繍糸1本どりでTrailingして、ポリッジのボウルを立体的に仕上げました。スプーンは去年のThe Knitting and Stitching Showのチャーム屋さんで購入したもの。壁がさみしく感じたので、ドローンワークのキッチンタオルと、ミニチュアのフライパンを縫い付けて。このフライパンはお友達のKさんがパリでわざわざ買ってきてくださった思い出のアイテムです。

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ボウルの中にはWaddingをポリッジに見えるように縫い付けました。この角度からだとよく見えます。ゴルディロックスがやってきて食べてしまうポリッジは一番小さなボウルのものです。

では、次回はリビングルームをご紹介したいと思います。

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by kewstitchclub | 2012-06-20 08:18 | applique | Trackback | Comments(2)

王立刺繍学校のアップリケ課題

ブログの更新がずっと滞っていました。ごめんなさい。

今日から何回かに分けて王立刺繍学校の課題であったアップリケの作品について備忘録を兼ねて記事を書いていきたいと思います。

まず、この課題について、正直に告白すると、私はあまり乗り気ではなかったのです。アップリケの技法が、刺繍をしていくうえですごーく大切なのは重々承知してるつもりですが、私のなかでは、どういうわけか「アップリケは刺繍ではない」という気持ちがどこかにあって、ディプロマコースの必須課題であるにもかかわらず、ずっとずっと後回しにしてきました。

王立刺繍学校のほかの課題でもそうなんですが、このアップリケにもブリーフと呼ばれる細かい指示が与えられます。目標とするところは、アップリケの技法が生かせるデザインをおこし、そしていろいろな素材や質感の布、糸、コードなどを適切なところで使いながら作品を作り上げること。

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ずいぶん悩んだ末に決めたデザインは、イギリスの民話「3匹のくま」にでてくる森の中のくまの家です。もっとコンテンポラリーアートのようなモダンなデザインのものも考えていたのですが、このデザインにしたのは、これまで見てきた英国とヨーロッパの刺繍に、お話を伝えるものがいくつかあり、私もなにかストーリー性のあるものを表現したいと思ったからです。

24インチの角枠いっぱいに縫い付けたカリコ布の上にまずは森のイメージで緑色のBatikの布を。そのうえに木の幹を影のように表現するために黒のチュール地をアップリケしました。

今日ご紹介するのは、屋根裏部屋。窓の部分をリバースアップリケで表現してみたかったのです。
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まずは窓の中となる部分、黒のコットンに「3匹のくま」の英語タイトル「Goldilocks and The Three Bears」をチャコペンシルで書いて別のカリコ布に縫い付けて刺繍の準備。全体的に緑色系と茶色系にさし色を少し、というカラースキームを決めていたので、このタイトルも緑3色のグラデーションにし、25番糸1本どりでステムステッチ。
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この窓の中と外壁となる茶色の厚めの生地を重ねてアップリケし、一番上の生地を窓の形にカット。カットされた端をきれいに処理するためにブランケットステッチを施しました。以前リボン刺繍で寄せ植えに挑戦の記事でご紹介したおもしろい質感の布をプランターに見立てて。実は屋根も同じ布をアップリケしています。屋根や煙突の端の処理にカウチングステッチでとめてあるおもしろい糸は、Les DesignsのCreative Thread Packの中から選びました。
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リボン刺繍でウィンドウボックスに花が咲きました。試作品よりも随分おとなしく仕上がりました。
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ウィンドウシャッターの端はミシンでサテンステッチ風に処理。厚さを出すためにPelmet Vileneという分厚い接着芯のようなものを2枚重ねしています。スタンプワークの技法のワイヤーワークを利用してちょうつがいを作りました。ワイヤーを通すためにボタンホールループを作っています。この木目がプリントされたコットン生地はRSNの近くにあるキルトショップで購入しました。
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シャッターを開けると、こんな感じ。さあ、「3匹のくま」のお話がはじまります。
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次回はこの家のキッチンをご紹介する予定です。

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by kewstitchclub | 2012-06-18 21:45 | applique | Trackback | Comments(2)