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キャサリン妃の訪問

今日はRoyal School of Needleworkの日でした。
教室に先生がやってきて、「これから20分ぐらいしたら、ケンブリッジ公爵夫人キャサリン妃がいらっしゃいます。非公式の訪問ですから、皆さん普段どおりにしてください」とおっしゃいました。

普段どおり?????もう心臓がドキドキしました。

去年キャサリン妃のロイヤルウェディングドレスの刺繍の制作チームに参加していた私は、いつかご本人にお目にかかれる日がくるといいな、と思っていたのですが、それが本当に実現するなんて、夢のような気持ちでした。ロイヤルウェディング直後は、かなりお忙しくされていたし、メディアの目もあったので、学校に訪問してくださるとしたら、ほとぼりがさめたころでしょう、とRSNの先生方から言われていたのですが、それがなんと今日だなんて!

キャサリン妃は教室へ入ってこられると、まず私のところへ来てくださいました。ちょうど完成したばかりのスタンプワークの花の妖精の額装を仕上げているところでしたので、それをお見せしました。額装していたときは裏返して作業していたので、表を向けたとたんに、キャサリン妃の大きな瞳がよりいっそう大きくなり、「立体的な刺繍ですね!」とおっしゃったのです。花の妖精の花びらの服の部分にもう少しで触れそうになるほど手を伸ばされたのですが、刺繍の作品は触れてはいけない、とわかっていらっしゃるようで、ハッと手を引っ込むようにされました。私にしてみれば、キャサリン妃なら触ってくださっても全然かまわない、という気持ちでしたが。。。その後もキャサリン妃は「顔の部分は中はどうなっていますか?」とか「どの部分が一番難しかったですか?」とか「あなたはどの技法の刺繍が一番好きですか?」とか、いろいろ質問してくださいました。ちゃんと私の目を見て、誠実に会話してくださる姿勢に感銘を受けました。

私の後にも、クラスメートひとりひとりに声をおかけになり、それぞれが取り組んでいる作品について熱心に質問されていました。みんなは、私ほど緊張していないようで、会話がはずんでいました。すごい!

キャサリン妃が帰られたあと、先生のほうから、「今日の訪問のことを、他の人に話したり、ツィッターやフェイスブックに書くのは、明日まで待ってください」と指示がありました。ウェディングドレスのときはもっと長いこと沈黙していなければなりませんでしたから、そんなことはお茶の子さいさいです。このブログも日付が変わってから投稿します。

今日の記事ではキャサリン妃の写真などはありませんから、RSNの教室へたどりつくまでの様子を写した写真をご紹介しましょう。
ハンプトンコートパレスの入り口近くにあるヤドリギ。
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私たちは観光客の方々がつかうメインの入り口を堂々と使うことはできませんので、こちらの通用口からパレスに入ります。
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ファウンテンコートを横目に見ながら。。。
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ひっそりとした廊下を歩いていくと。。。
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まずはRSNスタジオの入り口です。
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私たちの教室は2階にあります。こんな狭い階段、きっとその昔は召使たちが使っていた階段でしょう。
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刺繍愛好家のみなさん、ロンドンにいらっしゃる機会があれば、ハンプトンコートパレスに行ってみてください。RSNも事前予約すれば、見学も可能です。ぜひどうぞ。

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by kewstitchclub | 2012-02-29 10:17 | 英国王立刺繍学校 | Trackback | Comments(6)

花の妖精、完成!

かなり時間がかかりましたが、やっと刺し終わりました。
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これは、本を開いた感じにデザインしましたので、花の妖精は右のページに。

左のページは?
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Cicely Mary BarkerのThe Scilla Fairyの詩を25番刺繍糸1本どりでステムステッチ。Cicery Mary Barkerの名前の部分は2本どりで巻きつけバックステッチ。
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タイトルも2本どりで巻きつけバックステッチ。最初の文字だけIlluminated letterのイメージで、少し立体的にデザインしました。左のページのScillaの花びらは2ミリ幅のシルクリボン2色を使って刺繍しています。
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フレームからはずして額装を始めたところをパチリ。

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by kewstitchclub | 2012-02-24 09:03 | stump work | Trackback | Comments(8)

マナーハウスのプロジェクト

ずっと前に注文していたDVDがやっと届きました。
写真がボケていますが。。。(すみません、もっと写真上手に撮れるようにがんばります)
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これは、去年の秋にボランティアとして参加したプロジェクトがBBCの番組として放映されたものです。WiltshireにあるマナーハウスAvebury Manorは、ナショナルトラストの建物で、すぐ近くにあるストーンサークル(ストーンヘンジの小さいバージョンです)とお庭が公開されていました。マナーハウス自体は、なんと言っていいのかわかりませんが、長いあいだ放置されていたままだったのです。それが、今回このマナーハウスをよみがえらせようというプロジェクトが計画され、たくさんのかたがボランティアとして参加されました。

RSNからこのボランティアのお話を聞いたときにすぐ「参加したい」と思いました。自分がステッチしたものをナショナルトラストのマナーハウスに置いてもらえたら、素晴らしく名誉なことだと思ったからです。
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私たちが参加したのは、マナーハウスのなかでは小ぶりの部屋であるTudor Roomのベッドカバーを装飾する孔雀の羽のPeacock eyeと呼ばれる部分をクルーウェルワークで刺繍するお仕事です。
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リネンツイルという生地にアプルトン社のクルーウェルウールでステッチ。16世紀の刺繍の感じを出すためにRSNスタジオマネージャーが選んだ色はこれ。その当時は野菜などを使って染めていたはずだから、ということでした。また、ロングアンドショートステッチをする際も、いつもならくっきりと線を出すために刺す下準備のスプリットステッチを刺さないように、ラフな感じを出すように、との指示がありました。
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グリーン、オレンジ、ライトブルー、ダークブルーの4色のように見えますが、実はそれぞれ2色から3色の糸を混ぜています。たとえば、一番外側のグリーンは3色の糸を使っています。

私たちボランティアが刺繍した大量のPeacock eyeを地元の小学生やEmbroiderers' Guildの方々がベッドカバーに縫い付けてくださることになっていましたが、マナーハウスでのBBCの収録日に行って欲しい、と連絡がきて、マナーハウスが見たかった私は車を出してエキストラ出演しに行ってきました。

Tudor Roomへ入ってみて、私たちはビックリ!Peacock eyeを刺繍する元となった孔雀のモチーフが天井にあるとは聞いていたのですが、そのMouldingがすごく鮮明な色でペイントされていたのです。私たちがステッチした色とは違う。。。と収録に参加した皆が心の中で動揺していたのがはっきりわかりました。あとになってテレビで放映された4週連続の番組を見て、やっとその理由が判明しましたが。。。

本当に今回は思い出深いプロジェクトとなりました。当時忙しくてテレビ放映を見逃した家族にこのDVDを見てもらい、もう少し暖かくなったら家族を連れてこのマナーハウスへ訪れてみたいと思います。ナショナルトラスト初の試みで訪問者が椅子に座ったりベッドに横たわったりしてもいいマナーハウス、とのことですので、私たちの刺繍の部分はもうボロボロになっているかもしれません(!)

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by kewstitchclub | 2012-02-20 10:58 | projects | Trackback | Comments(0)

パリのl'aiguille en fete

キューステッチクラブの会員のかたがた数名と一緒にパリに行ってきました!帰ってきてすぐにブログ更新したかったのですが、なんと帰ってきた次の朝から家の電気系統が故障。インターネットもテレビも電話もない数日間を過ごしました。築100年以上もする古い家に住んでいるとこういうこともたびたびあります。

さて、今回ユーロスターで日帰りという強行スケジュールのパリ。おめあてはもちろん、パリのステッチショー、l'aiguille en fete 。英語だとNeedle Dayとでも言うんでしょうか。すみません、フランス語全然できないのです。

会場はかなり熱気ムンムン。
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ディスプレイも可愛いです。
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私の好きなクロスステッチ、Rouge du RhinLa Croix et la Maniereそれから Bonheur des Dames そしてLes Brodeuses Parisiennes など、いつ見てもワクワクします。
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去年はSusan O'connorさんのワークショップに参加できましたが、今年はCountry Bumpkinのブースで少しお話しただけ。
友人のNikkiとLeslie(Les Designs)にも再会できましたが、彼女たちはずっとワークショップで教えていてとても忙しそうでした。
RSNにも顔を出しましたが、友人のMarinaが教えている真っ最中で話しかけられませんでした。

会場も混んでいたし、フランスのマダムたちに終始圧倒される感じでしたが、今回とっても幸運なことに、ブティの中山久美子ジェラルツさんご本人にお目にかかることができました。新しいご本にサインをおねだりしてしまったミーハーな私にさえ、とても優しく接してくださいました。

今回「日本のためのクロシェとキルト」の展示がありました。被災された方々へのメッセージがステッチされていたりして、心にグッときました。
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ひと針、ひと針に、癒されます。

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by kewstitchclub | 2012-02-15 11:25 | Kew Stitch Club | Trackback | Comments(4)

スタンプワークの顔

義父のお葬式が無事に終わりました。主人がまだティーンエイジャーだったころに亡くなった義母が眠っている場所に自分の棺も埋めてほしいとの遺言が。26年間もずっとひとりのままでいて、義父は義母のことを本当に愛していたのだな、と感動しています。

花の妖精のスタンプワーク、がんばっています。

今日は顔の部分をご紹介。
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Lawnというコットンの生地に綿を詰めたり、ステッチで目や口のくぼみをつけたり、マッチ棒を削って鼻をつけたり。その上に同じ生地をひとまわり大きくしてもう一枚。ぐし縫いで顔の形を作ったら、首の上に縫い付けます。顔の色は、肌色の水彩絵の具を使っています。
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目、眉毛、口、前髪を25番糸1本どりでステッチ。色鉛筆でほっぺたを少しだけピンク色に。目はScillaの花びらと同じブルーの目にしました。瞳の輝きの部分にはほとんど白に近い淡いブルーを少しだけ。もっとパッチリした大きな目のほうが可愛いかもと心配していましたが。。。
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芯入りボタンホールステッチでニードルレースした頭巾をかぶせてみると、心配していた目の大きさもちょうどいい感じ。
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右腕を縫いつけ、頭巾の前の部分をステッチしてから、腕を曲げて人差し指が口もとへくるようにしました。

これで頭巾をかぶったスタンプワークの顔ができるようになりましたから、今度は赤ずきんちゃんにも挑戦できそうですね。

花の妖精 The Scilla Fairy は、もうすぐ完成です。

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by kewstitchclub | 2012-02-11 08:49 | stump work | Trackback | Comments(2)

ステムステッチクッションその後

ブログをなかなか更新できないでいました。

クリスマスごろから食欲をなくしていた義父が入院し、心配する日々が続いていましたが、先週亡くなってしまいました。回復すると思っていたので、本当にショックです。私や子供たちでさえショックを受けているのに、主人はかなり打ちのめされています。私自身、昨年4月に父をなくしたところだったので、精神的な打撃が大きいです。今週木曜日にお葬式が行われることになり、今週のステッチクラブをお休みさせていただくことになりました。会員の皆様、お心遣いや温かいお言葉をありがとうございました。

今週末にはステッチクラブの皆さんとパリのL'aiguille en feteへ行くことになっています。いつまでも悲しんでいてはいけませんね。

さて、今日ご紹介したい作品は、会員の方々のものです。以前「ステムステッチでクッション」の記事でご紹介した毛糸の刺繍。


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A.M.さんの作品。ベージュの無地のクッションに白とクリーム色のモノグラムがとても上品です。


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M.K.さんの作品。文字とのバランスを考えて、まわりのモチーフをシンプルにアレンジしました。


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R.Y.さんの作品。ご持参された生地が意外と扱いにくく、図案を写すときも、ステムステッチをするときも、なぜか歪んでしまいました。でも、大丈夫!芯入りサテンステッチを上から刺して修正できました。とっても素敵です。お疲れ様でした!

他の方々の作品もご紹介したいのですが、まずはクッションにお仕立てすることも終えられた3名のかたの分だけブログに掲載させていただきます。

Kew Stitch Clubのウェブサイトのギャラリーのページもごらんになってみてくださいね!

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by kewstitchclub | 2012-02-08 03:07 | crewel work | Trackback | Comments(0)