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ファインホワイトワークその2

先日のファインホワイトワークその1の記事を読んだ方の何人かがネットパターンについてご興味をもってくださったようで少し反応がありました。

私が参考にした本は、Embroidered Machine Nets: Limerick and Worldwide (by Pat Earnshaw) という本と、以前ヴィンテージものの刺繡百科事典という記事でご紹介したDMCの手のひらサイズの百科事典です。

英語版ですが、この百科事典の電子書籍のページのリンクを貼り付けますので、ご興味のあるかたはこちらをご覧ください。

Encyclopedia of Needlework (by Th. de Dillmont) ネットダーニングパターンのページ

さて、あれから斜めの直線的なパターンをさらにステッチし、完成したものをFine whitework用の65TPIの白いリネンに縫い付けます。しつけ糸はカットしながら刺繡を進めることになるので、見えやすい色のミシン糸で。リネンの後ろに薄~くダイヤモンドシェイプのステッチが見えますか?
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そうそう、忘れないうちに書いておきたいこと。このネットをリネンに縫い付けるとき、リネンがピンと張った状態のまま縫い付けるのではなく、枠からずいぶん緩ませた状態で縫いつけ、ネットをつけ終わってからリネンを太鼓のようにピンと張りなおします。今回12インチのSlate Frameを使いましたが、脇をString pipingという方法で引っ張りました。これまでほとんど脇にWebbing tapeを縫い付けてから横にひっぱる紐をくくりつけていましたが、今回はナイロンの紐自体をリネンに縫い付ける方法を使ったのです。どんな刺繡でも大抵はそうなのですが、このファインホワイトワークは特にリネンがピンと張り詰めた状態でないと上手く仕上がらないのです。
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裏から見たところ。
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まだまだ先は長いです。
みなさん、よいイースター休暇をお過ごしください。

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by kewstitchclub | 2013-03-28 12:10 | white work | Trackback | Comments(1)

ファインホワイトワークその1

3月は別れの季節ですね。バタバタと過ごしているうちにすっかりとブログの更新が滞っています。

今日は、この2月から王立刺繡学校で取り組んでいるFine Whiteworkについて書いてみたいと思います。

Whitework は白糸刺繍、では Fine は何でしょう?Fine にはいろいろな意味があって、「素晴らしい、見事な」という意味もありますが、今私が取り組んでいるこの Fine Whitework の Fine は、「きめの細かい」という意味だと思います。

リネンの生地に刺繡をなさる方はTPIという言葉をご存知かと思います。Threads per inch の意味で1インチに何本織り糸があるかを示すもので、たとえば28カウントのリネンは1インチに織り糸が28本あるのです。私はこの28カウントを好んでよく使います。細かいものでも32カウント、36カウントぐらいまでが好みです。ところが今回のFine Whitework の課題で使うリネンは、65カウントまたは55カウント。小心者の私は55カウントの生地を希望しましたが、先生のジェニーに「あなたは65カウントでしたほうがいいと思うわ」と言われてしまい。。。はい、65カウントのリネンで刺繡しています。

Fine Whitework では、このリネンにNet darning とよばれるパターンを刺繡したネット(日本語ではもしかしてチュール刺繡というのでしょうか)を縫い付け、リネン1枚だけで刺繡する部分や2枚重ねて刺繡する部分などを刺し終えてから、最後にリネンをカットして下に隠れていたNet darning pattern を見せます。

このNet darning pattern は、たいていチュールにレース糸をつかってステッチしていきます。いろいろなパターンがありますが、いくつかをご紹介。
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今回の Fine Whitework の課題のためのデザインを随分と悩みましたが、ロンドンのランドマークをステッチすることに。ガーキンと呼ばれるビルの部分に合うNet darning pattern はないかと試行錯誤。

ダイヤモンドシェイプをステッチしてみたけれど、思っていたイメージとは違います。
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本には載っていないけれど、勝手に直線的な斜めの線に見えるパターンを考え出して、こちらで行くことにしました。
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ちょっと物足りないので、右上から左下へのびる斜めの線もステッチしようと思います。

まだまだ先が長いです。この課題、無事に終われるのか、心配です。

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by kewstitchclub | 2013-03-25 22:04 | white work | Trackback | Comments(5)

作品掲載していただきました

先日、出版記念のイベントに行ってきました。
王立刺繡学校の先生、ソフィーの本です。場所はミレニアムの刺繡で有名なSunbury-on-Thames.

テムズ河沿いにある静かな村サンブリーのWalled Gardenにやってきました。
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庭園の門をくぐると、素敵なイングリッシュガーデンが。
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このギャラリーはカフェが併設されていて、とってもいい感じです。
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ソフィーと今回出版された本。画質が悪くてごめんなさい!
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実はこの本はアメリカ英語版はもうすでに発売されています。イギリス英語版は4月に発売予定です。私はソフィーから直接購入することができました。

家に帰ってあらためて写真を撮り直しました。
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いろいろな技法が紹介されているのも特長ですが、なんといってもすごい数の作品が掲載されていて、写真を眺めているだけで幸せな気分になります。もちろん王立刺繡学校の先生方や先輩方、そして友人たちの作品も掲載されていて、自分にとっても記念になる1冊です。いくつかページをご紹介します。
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私の作品は、これです。ブログで何回か制作過程を記事にしましたので、見覚えのあるかたもいらっしゃるのでは?
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今年のキューステッチクラブの作品展で展示する予定です。

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by kewstitchclub | 2013-03-13 07:15 | books | Trackback | Comments(2)

自分なりにアレンジするということ

随分と更新が滞ってしまいました。心配してご連絡してくださったかた、心よりお礼申し上げます。

さて今日は、キューステッチクラブの会員の方々の作品の中から、少しご紹介したいと思います。

まずはYさんのスタンプワークのベリー。
以前私がサンプルとして作ったハサミケースを覚えていらっしゃるでしょうか。
Yさんは可愛いニードルブックに仕立てられました。ベリーの種類も数もちょっと変えてあるところがとってもいい感じです。
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こちらは同じくYさんのハーダンガー刺繡のドイリー。
まずは、「20センチ四方ぐらいの大きさで、正方形のもの」というご希望がありました。そんなに都合よく図案が本に載っていなかったので、ハーダンガーの図案2つか3つぐらいを参考にしてアレンジすることに。とくに、ハーダンガーではよくありがちなドイリーの中央部分でのかがりをまったくしなかったことは、花瓶を置きたいから、というYさんならではの斬新なアイデアですね。
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もうひとつは別のYさん(どういうわけかイニシャルがYの方、多いです)がいろいろなステッチを練習するために取り組まれたサンプラー。「ボタンをつけたいんですけどいいですか」とおっしゃったYさん。色といい、サイズといい、とっても効果的なembellishmentです。
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これらの3つの作品に共通することは、「自分なりにアレンジしている」ということです。本に載っているまったくそのとおりに刺すのではなく、また、参考にしていただくために私が作ったサンプルをそっくりそのまま真似るのでもなく、自分の好きなようにアレンジする、それはなんて素晴らしいことなのでしょう。

ここ最近「これとまったく同じものをつくりたい」「○○さんの作品をそっくり真似したい」とおっしゃる会員のかたがいることに気づいていました。もちろん、そういう気持ちがモチベーションをあげるのだということはわかっています。ただ、あと少し視野を広げて、自分が心惹かれた作品を参考にしたとしても「自分なりにアレンジ」してみてはいかがでしょうか。「私ならここはこんな色で刺してみたい」とか「私ならここはこんなステッチにしてみたい」とか。ほんの少しのことで、世界にひとつだけの自分の作品にしてみませんか?

みなさんは、どう思われますか?

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by kewstitchclub | 2013-03-09 07:09 | Kew Stitch Club | Trackback | Comments(4)