<   2013年 07月 ( 4 )   > この月の画像一覧

ファインホワイトワークその4

今日は、ずっと放っていたファインホワイトワークの記録をがんばって書いてみたいと思います。

なぜずっと中断していたのか、それにはいくつか理由があります。あまりにも膨大な数の写真の整理がちゃんとできていないこと。製作途中で何度かくじけそうになり、「急いであせって刺しても絶対に納得のいく作品はできない、ファインホワイトワークは時間をかけて、気分のノッている日だけ刺せばいい」という先生の指示に忠実に従っていたこと。そうこうしているうちに今年の成績審査には間に合わないことがわかり、いったんあきらめると一気にのんびりモードになったこと。そうなんです。まだ作品完成していません!!

まあ、気を取り直して、今日はプルドワークの部分についての記事を。

プルドワークは、英語ではPulled Thread Embroidery と言います。ドロンワーク(Drawn Thread Embroidery)が織り糸をカットして引き抜いたところへステッチしていくのに対して、プルドワークは織り糸カットなしで、ステッチをする際にただ糸を強くひっぱります。今回とても重宝しているのが、こちらの本です。
b0236978_865694.jpg
Pulled Thread Embroidery by Moyra McNeill

作品のデザインにあうステッチを選ぶのに苦労しました。あまりにもたくさんのステッチが載っているから。
まずはReaded Stitch。
b0236978_8112584.jpg
(Pulled Thread Embroidery by Moyra McNeill P.102より)
ロンドンの空に浮かぶ雲を表現することに。
b0236978_8134479.jpg

こちらはFramed Cross Fillling というステッチ。
b0236978_8145210.jpg
(Pulled Thread Embroidery by Moyra McNeill P. 34より)
セントポール大聖堂の円柱のあいだに。
b0236978_8174023.jpg


プルドワークを考え出した人は本当に素晴らしいと思います。ただ図案どおりにきつく糸を引っ張っているだけなのに、こんな模様ができるなんて、不思議です。

最後の写真でわかりますが、セントポール大聖堂の円柱はサテンステッチとラダーステッチ。1階と2階の間のサテンステッチはプルドワークが終わってからでないとできない、と言われたものの、プルドワークをした後のサテンステッチはとても難しいと感じました。ただサテンステッチのルールにしたがって刺しているのだけれど、どうしてもきれいに刺せず、いちどほどいています。この写真はやり直しの2回目のもの。針の角度をきちんと記録しておきたくてこの写真にしました。まだまだ修業あるのみです。ちなみに、サテンステッチは25番刺繍糸の1本どりですが、パディングにアブローダーの30番を使っています。ボリュームのある芯を作るのにとても楽でした。

というわけで、写真も順番どおりでなかったり、記事の内容も脱線しがちになりそうですが、まだまだファインホワイトワークの記録をつづっていきたいと思っています。筆不精だけれど、頑張ろう!

下のバナーをクリックしていただけると、とっても励みになります。応援よろしくお願いします。
にほんブログ村 ハンドメイドブログ 刺繍へ
にほんブログ村
[PR]

by kewstitchclub | 2013-07-31 08:45 | white work | Trackback | Comments(0)

クッションいろいろ

Kew Stitch Clubには、刺繡したものをクッションに仕立てたいというご希望のかたがたくさんいらっしゃいます。ソフトファーニッシングが得意なかたは本当に素敵なお仕立てで、うっとりしてしまいます。今日はそんなクッションをいくつかご紹介。

ステムステッチと芯入りサテンステッチのみでクルーウェルワーク用のウール糸を使ってあっという間に刺すことができるモノグラムのデザインはとても人気があります。
Jさんのクッション。お好みの2色で。ラブリーですね。
b0236978_19544345.jpg

裏にも同じモチーフを小さくしたものをステッチし、くるみボタンにしています。
b0236978_19552524.jpg


Aさんのクッション。渋い色の2色。私も好きな色です。
b0236978_19555416.jpg

裏はリバティの生地でアクセントをつけて。刺繡したものをリバティへ持参し、リバティの店員さんが親身になって生地選びを手伝ってくださったという逸話つき。
b0236978_19562622.jpg


Tさんのクッション。このモノグラムはご主人のイニシャルのSと組み合わせたデザインです。同じデザインで2つのクッションをつくり、ひとつはTが、もうひとつはSが、くっきりと見えるように糸の配色にひと工夫。
b0236978_19572069.jpg
裏の写真を撮り忘れましたが、とってもおしゃれなストライプ柄の生地で仕立ててあります。

Yさんのクッション。アルファベットのステッチサンプラーが素敵なクッションに。
b0236978_19573565.jpg


Rさんのクッション。まだお仕立てする前に撮影させていただきました。これはアップリケ刺繡のもの。コンテンポラリーな感じがとてもカッコイイですね!
b0236978_19575467.jpg


私はどちらかというと額に入ったアート系の作品を作ることが多いですが、このように皆さんの素敵な作品を見せていただくと、生活空間のなかで実際に使うことのできる刺繡作品もいいなあと、しみじみ思います。

下のバナーをクリックしていただけると、とっても励みになります。応援よろしくお願いします。
にほんブログ村 ハンドメイドブログ 刺繍へ
にほんブログ村
[PR]

by kewstitchclub | 2013-07-22 20:06 | Kew Stitch Club | Trackback | Comments(0)

ウィリアムモリスギャラリー

ロンドン北東部にあるウィリアムモリスギャラリーに行ってきました。
王立刺繡学校の先生Nicola Jarvisの作品展が開催されています。

外観はこんな感じ。ジョージアン様式の素敵な家です。ウィリアムモリスが青年期に住んでいた家なのです。
b0236978_18405244.jpg

(携帯の写真のため画質が悪く申し訳ありません)

さて、ニコラの作品展はカフェの横の展示室でした。
b0236978_1924593.jpg
メイモリスというのはウィリアムモリスの娘さんで、刺繡家です。彼女のスケッチとニコラのスケッチが並べて展示してあったりして、とても見ごたえがあります。

そしてなんといってもニコラのデザインにうっとりしてしまいます。2010年に「Inspired by Morris」コンテストで優勝したニコラはこの作品展のためにモリス風のデザインをスケッチしました。彼女は手を患っていたので、20人近くの刺繡家たち(王立刺繡学校の他の先生方や生徒さんたちそしてニコラの友人たち)が刺繡の作品制作に参加しています。残念ながら写真がありませんので、ウェブサイトから画像をひとつ拝借。キャンバスワークのロビンです。
b0236978_19102446.jpg
www.nicolajarvisstudio.comよりお借りしました。)

あまりに素敵なので、クルーウェルワークのキットを購入。この素敵なロビンの刺し方は「Stitch」という雑誌の最新号にも掲載されています。写真の手前のほうに写っているのがその雑誌のページを開いたところです。Stitchは定期購読もできますが、WHSmithでも手にはいります。
b0236978_19142677.jpg


ギャラリーの裏側にウィリアムモリスガーデンがあります。モリスのデザインのモチーフになった草花がいろいろと植わっています。私が行ったときには写真愛好家のグループの人たちがすごーい望遠レンズなどで一生懸命撮影されていました!
b0236978_19234047.jpg


Nicola Jarvisの作品展は9月22日日曜日まで開催されています。日にちによってはニコラ本人が刺繡のデモをやっているところを見ることができるかもしれません。ご興味のあるかたはぜひどうぞ。

William Morris Gallery
Lloyd Park, Forest Road
Walthamstow, London, E17 4PP
開館日 水曜日から日曜日 10時から5時
入館無料です。

下のバナーをクリックしていただけると、とっても励みになります。応援よろしくお願いします。
にほんブログ村 ハンドメイドブログ 刺繍へ
にほんブログ村
[PR]

by kewstitchclub | 2013-07-15 19:45 | inspirations | Trackback | Comments(2)

Home Sweet Home

ここ数日暑い日がつづいています。イギリスでは、77年ぶりにウィンブルドンテニスで英国選手が優勝したり、ブリティッシュアンドアイリッシュライオンズ(ラグビーのチーム)がオーストラリア遠征で勝つなどして、すごく盛り上がっています。

今日ご紹介する本は、そのオーストラリアの会社Country Bumpkinから出ている「Home Sweet Home」 Carolyn Pearceという人の本です。イギリスでもデパートのリバティやステッチショーなどで売られていたので、もうすでに入手されているかたがたもいらっしゃるでしょう。このごろ見当たらない、アマゾンでも売り切れ中、という声を聞いていましたが、このたび増刷されるというニュースがはいってきました!今月末か来月あたりにはまた売り出されることになりそうです。ずっとこの本を欲しいと思っていらした方々に朗報ですね!You Tube でも少しごらんになれます。http://www.youtube.com/watch?v=CP0JYRvHMCs

b0236978_1934513.jpg
Needle 'n Thread のMary Corbetさんの書評が素晴らしいですから、読みたいかたは下のリンクをどうぞ。
http://www.needlenthread.com/2011/11/home-sweet-home-an-embroidered-workbox.html

さて、この本のメインのプロジェクトである家の形をしたボックスメーキングに挑戦したい!というKew Stitch Club会員のYさん。

実は、この本では、とってもラブリーなコテージができあがるようになっているのですが、Yさんのご希望はチューダー様式のお家。イギリスの家というとレンガの家をすぐ思い浮かべてしまいますが、じつはこのチューダー様式の家もたくさん見かけます。そういえばリバティだって建物はチューダー様式ですね。白い壁に黒い梁がなんとも印象的です。
b0236978_20114754.jpg


黒糸だけでは木を表現しにくいので、グレーの糸とまぜることに。使っているステッチはステムステッチ。横向きの梁だけチェーンステッチを何列か並べてそのうえから巻きつけるステッチでボリュームを出します。屋根は刺しているうちに色が勝手に変化してくれるThreadworxの糸とパールコットンの5番糸を使ってカウントサテンに糸を通してHoneycomb(ハチの巣)模様に刺します。
b0236978_20112228.jpg


ボックスメーキングにとりかかるまでに時間がかかりますが、出来上がりがとっても楽しみですね!

下のバナーをクリックしていただけると、とっても励みになります。応援よろしくお願いします。
にほんブログ村 ハンドメイドブログ 刺繍へ
にほんブログ村
[PR]

by kewstitchclub | 2013-07-09 20:23 | books | Trackback | Comments(4)