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白糸刺繡でニードルブック

みなさん、ハーフタームいかがおすごしですか?

今日ご紹介するのは、リネンテープを利用したニードルブックです。
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キューステッチクラブでは、アートとして刺繡を楽しむ人もいらっしゃれば、生活で実際に使えるものに刺繡を入れて楽しむ人もいらっしゃいます。後者のほうで、ニードルブックを作りたいというご希望の方がいらっしゃいましたので、サンプルをつくってみました。

これまでにも何回か書いていますが、キューステッチクラブの会員の方々には、白糸刺繍そのなかでもとりわけイニシャル刺繡が人気です。それで、サンプルもイニシャル刺繡にしてみました。

ひとつは先日の「テーブルナプキンにイニシャル」で使ったのと同じ字体でトレイリング。慣れていない方のために芯の先を細くする作業を省いていますので、少しだけスムーズさに欠けますが、気軽に取り組んでいただけることを優先してみました。ナプキンのときにはアイレットにしていた部分をサテンステッチに変更しています。

もうひとつはウワサの芯入りサテンステッチ。ステッチ自体はシンプルなものですが、糸の方向や針の角度など、常に気をつけなければならないので、納得のいく仕上がりに近づけるためには練習あるのみです。バックグラウンドのお花はシンプルにステムステッチ、デタッチトチェーン、フレンチノットです。

中をあけるとこんな感じ。
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今回はたまたまジュエリーメーキングのお店で見つけたマグネットがあったので、ハサミもここへキープすることにしました。マグネットで簡単に取り外しできて便利です。
もうひとつは中の生地を変えてみました。
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私はかなりしっかりしたニードルブックが好みで、このサンプルではPelmet Vileneを芯に使ってみたのですが、かなり硬く仕立てにくかったです。いつもどおりフェルトや薄めの接着芯を使うほうが仕立てやすいかと思います。

私は自分の好みで三つ折りのニードルブックにしてみましたが、別に二つ折りでも全然かまいません。中もハサミをキープするかわりにすべて針をキープするように仕立てるのもいいですね!お仕立てはご自由になさってください。

このニードルブックではドイツ製の10センチ幅のリネンテープを利用しましたが、とても刺しやすくて気に入っています。別に白糸刺繡でなくてもクロスステッチやブラックワークなどのカウントものでもOKですし、フリーステッチでもOKという万能のリネンです。このリネンテープと、針をキープするためのネルの生地は在庫があと少しあります。ニードルブックを作りたい方はどうぞお知らせくださいませ。

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by kewstitchclub | 2013-10-30 17:26 | white work | Trackback | Comments(0)

Band samplerの解説 続編

前回のつづきです。

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ドロンワーク部分のカットした織り糸の処理が終わったところ。織り糸を抜く本数が4本であれ6本であれ、織り糸のカットは2本ずつ、そして抜いた織り糸の処理も2本ずつすすめてください。

このJane Greenoffさんのキットでは、織り糸をカットして引き抜いてからその糸をウィーブバックする(織り返す)方法ですが、苦手意識のあるかたは、私がよく使うもう一つの方法(スプリットステッチやボタンホールステッチ、サテンステッチなどで端の処理をしてから織り糸をカットするやり方)でドロンワークされてもいいのではないでしょうか。

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ドロンワークは3つともまずはラダーヘムステッチを施し、そのあとでかがっていきます。上からTied Hemstitch、Somersault Stitch、Hemstitch with Coral Knotsです。JaneさんはSomersault Stitchと呼んでいますが、Interlaced Hemstitchと同じです。かがる糸は25番刺繍糸1本どりです。この時点でハーダンガーの織り糸のカットとかがりをやっていない方は、ここでどうぞ。ハーダンガーのかがる糸は1枚目の画像に写っているパールコットンの細いほうです。インストラクションではシンプルなウーブンバーのかがりですが、また別のかがりをやってみたい、とご希望の方はそれでもかまいません。アレンジをご自由にどうぞ!

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('Heather Hemstitch and Hardanger' Designed by Jane Greenoff)
この画像ともうひとつ上の画像をみていただくと、少し立体的にふっくらとしたステッチがあるのがわかると思います。ボタンホールバーというステッチのこの部分を私はドロンワークの後に刺しました。ドロンワーク以外の部分をまず刺しましょう、と前回書きましたが、このステッチに関しては、少し立体的なので、ドロンワークの最中に間違って針がひっかかってしまうことを避けるために後回しにしました。もちろん、そんなヘマはしないわ~というかたは、こちらを先に刺しても問題ありません。ボタンホールバーは糸を2回渡してからボタンホールステッチでかがっていきます。渡した糸と生地のあいだを針が通っていくときにいろいろと他のものにひっかからないように気をつけてくださいね!ボタンホールステッチを適度な引き加減で施すとバーはまっすぐに。ボタンホールステッチを少しキツイめにそして心もち多めに施すとバーはクルンとカーブしてくれます。ハート型のハーダンガーの近くにある葉っぱのボタンホールバーはわざとクルンとなるように刺しているのが見えるでしょうか。

Janeさんのキットのインストラクションでは、このあと生地の周りもヘムかがりをするオプションつきですが、今回私はマウントボードを使っての額装にしたいので、ステッチはここまでです。周囲をヘムかがりしたいかたは、ステッチクラブに参加される際に個別にデモンストレーションを行いますので、それまでお待ちください。

今回のワークショップも書かれたインストラクションもすべて英語でしたので、とまどっていらっしゃるかたが少なくありません。ご遠慮なく質問してくださいね!ストレスを感じずに、楽しんでいただきたい、と心から願っています。

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by kewstitchclub | 2013-10-22 09:29 | Kew Stitch Club | Trackback | Comments(0)

Band samplerの解説

Jane GreenoffさんのワークショップでHeather Hemstitch and Hardanger のBand samplerに取り組まれた方々が、続きを楽しんでおられます。みなさんの進行状況もばらばらですので、あせらずに自分のペースで楽しんでいただければ、と思います。今日の記事は、みなさんのお声を反映して、このキットの解説を書いてみたいと思います。取り組んでいらっしゃる最中に「あらっどうだったかしら?」などと思われた際に画像などを参考にしていただけると幸いです。

Janeさんのスタジオでは最初のハーダンガーのハートの部分から始めました。人によっては織り糸をカットして抜くところまで進まれたりしていますね。目数を数え間違えないためにも上から順番に刺したい、とおっしゃるかたもいらっしゃいますが、最終的な仕上がりをきれいにしたい場合は、ハーダンガーやドローンワークの部分は織り糸をカットする前にそれ以外の部分をできるだけすべてステッチし終わってから取り組まれたほうが賢明です。

じゃあ、数え間違えないためには?
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ひとつひとつのモチーフごとにしつけ糸で案内線をステッチしておきます。こちらの画像ではほとんどステッチが終わってドロンワークの部分のみしつけが残っていますが、はじめは縦中心にもしつけがはいっていました。もちろん、ステッチしていきながら邪魔になるしつけははずしていってくださいね!

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カウチングの部分は、ゴールドの糸もピンクの糸もどちらも1本どりです。ゴールドの糸の端っこの処理はゴールドワークのプランジ&タイバックと同じ方法です。裏側の写真を撮り忘れていますので、次回ステッチクラブに参加される際に実物をご覧ください。

ドロンワークの織り糸をカットしたあとの処理について。
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抜いた織り糸を一段下へ織り込んでいくために、一段下の糸を少しだけ反対方向(この場合は左)へ引き抜き、そこへ針を織り込むように刺します。

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長く残っている織り糸の端のほうを針にとおします。

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針を左方向へ抜いて織り糸を織り込みます。あらかじめ少し抜いておいた一段下の織り糸と今新しく織り込んだ織り糸の先が両方とも表側に尻尾のように残ると思いますが、それを布地ぎりぎりのところでカットしてください。

長くなってきたので今日はここまで。続きは次回に!

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by kewstitchclub | 2013-10-19 22:55 | Kew Stitch Club | Trackback | Comments(0)

The Knitting and Stitching Show 2013

今年もThe Knitting and Stitching Showに行ってきました。何人かキューステッチクラブの会員の方々とも会場でお会いすることができました。会うことができなかった皆さん楽しまれたでしょうか。The Knitting and Stitching Showでは、刺繡だけではなく、編み物はもちろん、クロシェ、レース、キルト、洋裁、フェルト、などなど、さまざまな分野の展示がひとつ屋根の下に。もちろんお買い物も。

今年はあいにくの雨。でもアレクサンドラパレスにつくとこんなロンドンタクシーがお出迎え。
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今年は見ごたえのある展示がたくさんあり、とてもいい刺激となりました。今回の展示では特に日本人アーティストの方々の活躍を感じました。例えばスタンプワークの本の英語版が出版された森本さちこ先生。作品を間近で見られるなんて貴重な機会です。ご本人には数年ぶりにお会いしましたが相変わらずとても素敵でちょっとどぎまぎしました。。。また、日本人のテキスタイルアーティストの方々の展示がほかにもありました。特に心惹かれたのは、私がお手伝いしていた王立刺繡学校のブースの向かい側にあったジャパニーズコネクションという展示。刺繡ではありませんが、大変興味深く拝見しました。とくに染織工芸の原田豊美さんはやさしくお声をかけてくださり、いろいろとお話をうかがうことができました。べんがら染めで刺繍糸を染めることができますよ、とおっしゃっていた原田さん。とても勉強になりました。ありがとうございました。

毎年同じような写真ですが、ちょっとでも今年らしさがでているものが撮れたでしょうか。
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最後の写真の彼女は、王立刺繡学校のDegree Programmesの学生Teresaです。コンテンポラリーなアプローチはDegree Programmesの学生さんならではですね!

私は今年は王立刺繡学校のブースでのお手伝いだけではなく、ゴールドワークの2時間ワークショップでメインの講師のお手伝いをするアシスタント講師という役をさずかり、大変いい経験となりました。メインの講師はアプレンティス卒業生のJen Goodwin。これまでスタジオのプロジェクトなどでご一緒したことがあり、いつも親切にしてくださるので、今回のワークショップでも楽しくお仕事させていただきました。人とのつながりって大切だなあとしみじみ思いました。これからも精進あるのみ。頑張ります。

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by kewstitchclub | 2013-10-15 19:36 | inspirations | Trackback | Comments(0)

テーブルナプキンにイニシャル

今月のキューステッチクラブには初参加の方が何人かいらっしゃいます。皆さんに居心地よくすごしていただきたいので、基本的に新しく会員になられる方はご紹介者があるのですが、今月の新会員の中には私自身の友人が2人も。プライベートでおつきあいのある友人がキューステッチクラブに参加したい、と言ってくださると、照れくさいながらもとっても嬉しくなります。

今日の午後の会に初参加されたのは、ブログやお料理本で有名なエリオットゆかりさん。以前からおもてなしのときに何か手作りのものを使えたら・・・とおっしゃっていたので、テーブルナプキンに刺繡をすることに。

「特別扱いしないで皆さんと公平にお願いします」という彼女の希望をありがたく承って普段どおりのステッチクラブに参加していただきました。といってもやはり超有名な方ですから、他の会員の方がびっくりなさって興奮状態で一刺しもできないかもと思って、事前にお知らせしておくことに。

この画像は私がサンプルで刺したもの。
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既製のテーブルナプキンに、イニシャルとアイレットを組み合わせたデザイン。イニシャルは、スプリットステッチの上からトレイリングしています。

彼女の人柄が素晴らしいということもあって、みなさんといつものように和やかな楽しいひとときを共有させていただきました。ありがとうございました。

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by kewstitchclub | 2013-10-11 08:57 | white work | Trackback | Comments(2)

今週から

今週はキューステッチクラブの再開、そして木曜日から日曜日にはAlexandra PalaceにてThe Knitting and Stitching Showが開催されます。断然忙しくなってきました。日曜日のショーでは、王立刺繡学校のブースでお手伝いをしております。会場に行かれる方はぜひお声をかけてくださいね。

今日の画像はキューステッチクラブ会員のYさんの作品。
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The Nutmeg Companyの3Dクロスステッチのキットです。きらきら光る糸やビーズが、とてもいい感じです。
Yさんはクリスマスまでにいくつか作りたいとおっしゃってましたね。もうすでにひとつ出来上がっていますから、ゆっくり楽しんでくださいね。

みなさんとお会いするのを楽しみにしています!

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by kewstitchclub | 2013-10-09 21:44 | cross stitch | Trackback | Comments(0)

ファインホワイトワーク・カットワーク編

今日は前回の記事のつづき、ロンドンアイのカットワークについての記録です。
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外円と内円の両方をカットワークしなくてはならないのですが、作業に集中していて、写真を撮るのをずっと忘れていました。外円の最後4分の1まで来たときに、あ!記録、記録!と思い出して写真を撮り始め・・・

まず、スティレットで大きく穴をあけます。
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エッジぎりぎりまで縦に切り込みを入れます。
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今度は横に切り込みを入れます。これで最初の写真みたいに十文字に切込みが入っています。
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指の腹を使ってエッジぎりぎりまでリネンを折ります。
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リネンを裏からおさえたままでエッジの処理をします。あとで裏から余分なリネンをカットするので、くしゃくしゃにならないようにリネンを引張り気味にしながらエッジをovercastします(日本語で言うとへりをかがるっていうんでしょうか)。Wrapping barをつくったときに、糸をぎりぎりまで巻きつけずに足を少しだけ残していたのはこのエッジの処理がスムーズになるようにするためです。

内円も外円と同じ方法です。カットワークが終わりました。
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これで、ファインホワイトワークの刺繡する部分は終了です。
あとは、ガーキンのネットの上に重なっているリネンを切り取らなくてはならないのですが、その前に作品をお洗濯しなければなりません。といっても、気軽に洗えるわけではなく、いろいろなことに注意しなくてはなりませんので、またの機会に記事を書きたいと思います。作品をマウントするまでまだまだ道のりがながいです。。。

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by kewstitchclub | 2013-10-02 19:11 | white work | Trackback | Comments(4)