マナーハウスのプロジェクト
写真がボケていますが。。。(すみません、もっと写真上手に撮れるようにがんばります)
これは、去年の秋にボランティアとして参加したプロジェクトがBBCの番組として放映されたものです。WiltshireにあるマナーハウスAvebury Manorは、ナショナルトラストの建物で、すぐ近くにあるストーンサークル(ストーンヘンジの小さいバージョンです)とお庭が公開されていました。マナーハウス自体は、なんと言っていいのかわかりませんが、長いあいだ放置されていたままだったのです。それが、今回このマナーハウスをよみがえらせようというプロジェクトが計画され、たくさんのかたがボランティアとして参加されました。
RSNからこのボランティアのお話を聞いたときにすぐ「参加したい」と思いました。自分がステッチしたものをナショナルトラストのマナーハウスに置いてもらえたら、素晴らしく名誉なことだと思ったからです。
私たちが参加したのは、マナーハウスのなかでは小ぶりの部屋であるTudor Roomのベッドカバーを装飾する孔雀の羽のPeacock eyeと呼ばれる部分をクルーウェルワークで刺繍するお仕事です。
リネンツイルという生地にアプルトン社のクルーウェルウールでステッチ。16世紀の刺繍の感じを出すためにRSNスタジオマネージャーが選んだ色はこれ。その当時は野菜などを使って染めていたはずだから、ということでした。また、ロングアンドショートステッチをする際も、いつもならくっきりと線を出すために刺す下準備のスプリットステッチを刺さないように、ラフな感じを出すように、との指示がありました。
グリーン、オレンジ、ライトブルー、ダークブルーの4色のように見えますが、実はそれぞれ2色から3色の糸を混ぜています。たとえば、一番外側のグリーンは3色の糸を使っています。
私たちボランティアが刺繍した大量のPeacock eyeを地元の小学生やEmbroiderers' Guildの方々がベッドカバーに縫い付けてくださることになっていましたが、マナーハウスでのBBCの収録日に行って欲しい、と連絡がきて、マナーハウスが見たかった私は車を出してエキストラ出演しに行ってきました。
Tudor Roomへ入ってみて、私たちはビックリ!Peacock eyeを刺繍する元となった孔雀のモチーフが天井にあるとは聞いていたのですが、そのMouldingがすごく鮮明な色でペイントされていたのです。私たちがステッチした色とは違う。。。と収録に参加した皆が心の中で動揺していたのがはっきりわかりました。あとになってテレビで放映された4週連続の番組を見て、やっとその理由が判明しましたが。。。
本当に今回は思い出深いプロジェクトとなりました。当時忙しくてテレビ放映を見逃した家族にこのDVDを見てもらい、もう少し暖かくなったら家族を連れてこのマナーハウスへ訪れてみたいと思います。ナショナルトラスト初の試みで訪問者が椅子に座ったりベッドに横たわったりしてもいいマナーハウス、とのことですので、私たちの刺繍の部分はもうボロボロになっているかもしれません(!)
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by kewstitchclub | 2012-02-20 10:58 | projects