共同制作のスタンプワーク
作品展を終えてすぐの記事では、正面から撮った写真のみでしたので、共同制作に参加されなかった会員の方々から、「この立体のお花はどうなっているの?」「花びらの裏側はどうなっているの?」といくつかご質問がありました。
図案はソフトファーニッシング用の生地の柄を利用して、花びらの部分のみトレーシングペーパーへ写しました。その後、共同制作の参加メンバーの皆さんに、担当する花びらのトレーシングペーパーを切り抜いていただき、オーガンザへ形をうつしていただきました。時間がたつと自然に消える紫のペンがとても役に立ちました!
使った材料は、オーガンザ、アートフラワー用のワイヤー(白)、DMC25番刺繍糸Blancです。
スタンプワークに初めて挑戦する、という方々もいらっしゃいましたので、刺し方もアレンジしました。というのは、本当ならトレイリングをしながらワイヤーをオーガンザへとめつけていきたかったのですが、慣れないうちはミスをおかしやすいかもしれないと想定し、まずはカウチングでワイヤーをとめつけてしまってからトレイリングすることにしたのです。トレイリングは簡単に言うと隙間なくカウチングしていくことなのですが、すでにとめつけてしまったステッチのところへ到達したらそこは重ねて刺さずに糸の幅1本分をとばして隙間なく隣にステッチし花びらのふちがスムーズに仕上がるように気をつけていただきました。参加してくださった皆さん、丁寧にステッチしてくださって、本当にありがとうございました。
PVAのりを水でうすめたものを裏側からうすーく塗り、先がカーブになっているはさみで花びらの形にワイヤーぎりぎりでカットしました。一回ではきれいに切り離すことができませんから、2~3回に分けてカットの作業をしました。裏から見ても表から見るのとほとんど違いのない花びらができあがり。
花びらのパーツが全部出来上がってからソフトファーニッシング用の生地の花柄の正しい部分に正しい花びらのパーツをとめつけていきました。花びらの根元に残しておいたワイヤーをさしこむためには、スティレットとよばれる目打ちのような道具で生地に穴をあけました。さしこんだワイヤーを裏側でとめつけて完成です。
立体感が本物のお花に見えるようにという気持ちで、花びら一枚一枚の角度を調整しました。反対側から撮った画像をどうぞ。
今回はクロスステッチとスタンプワークの共同制作企画でしたが、次の共同制作のアイデアがすでにどんどん出てきています。なにかご希望やご意見がありましたらお待ちしています。
下のバナーをクリックしていただけると、とっても励みになります。応援よろしくおねがいします。
にほんブログ村
by kewstitchclub | 2013-06-09 02:36 | stump work