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大きな枠とチェーンステッチの関係

このブログは、キューステッチクラブの会員の方や日本へ帰国されてしまった元会員の方への発信という目的で始めましたが、Kew Stitch Clubの会員でなくてもこのブログへ訪問してくださる方がいらっしゃいます。刺繍が好きという気持ちが共通で、遠く離れていてもつながることができるのは、本当に嬉しく、ありがたいことです。

前回の記事にも書いたのですが、コメントをいただいているのに返信ができません。いろいろ試してみましたが、お手上げ状態なので、この記事に返信を書かせていただきますね。

まずは、大きな枠で布をピンと張るとチェーンステッチやアウトラインステッチを刺しにくい、私のやり方が悪いのでしょうかとコメントくださった方へ。
大きな枠の写真を探し出してきました。
大きな枠とチェーンステッチの関係_b0236978_1915950.jpg


大きな枠だとやりにくくて小さな枠だと出来るということは、この方は、小さな枠を左手に持ってすくい縫いのような感じで針の先を入れたり出したりするのを同時に行っているのではないかな?と推測しています。チェーンステッチにしても、アウトラインステッチにしても、針を垂直に全部出して糸を引き上げて、そのあと針を垂直に入れて針をすべて裏側まで落として糸を引く、というやり方でステッチすると、刺しやすくなると思います。刺繍枠を使って刺すときは大きな枠であれ小さな枠であれ基本的にこのやり方です。すくい縫いのように針の先を入れたり出したりを同時に行うのは、枠を使わない刺繍のときだけにするといいでしょう。
この写真でチェーンステッチやアウトラインステッチが見えるでしょうか。(私はステムステッチを使っていますが、日本では、ステムステッチのこともアウトラインステッチと呼んでいるようですね)
大きな枠とチェーンステッチの関係_b0236978_19154657.jpg


次はクロスステッチの図案を作成する際のアドバイスをお願いしますというコメントの方へ。鍵コメでしたのにこんな形でのお返事になってしまい本当にごめんなさい。

基本的に、私は自分がステッチする方が好きなので、図案を作成するのは人から依頼されたときだけなのです。そんな私がアドバイスだなんてとってもおこがましい気持ちですが、少しでもお役に立てるならば、私が気をつけていることを書いてみますね。
1.まずクライアント(図案を使う人)の希望をきちんと把握することに努めます。サイズや素材、出来上がった作品をどこへ飾るのか、または生活雑貨品へと仕立てるのか、など細かいところまで考慮します。
2.色数の制限がどの程度あるのかをクライアントと相談する。色数が増えれば増えるほど材料費がかかりますから。色数の制限が決まったら、制限内でクライアントの希望に沿う色調を考える。
3.クライアントが図案を読みやすいように、そしてステッチしやすいようにをまず第一に考えて図案を作成します。例えは、クロスステッチの場合は白黒のシンボルだけでなく、それに加えて色分けもして、図案はカラーで印刷します。

参考になる本は?というご質問ですが、これに答えるのはとっても難しいです。私は刺繍オタクなので、ありとあらゆる刺繍関係の本を読むのが好きで、この本がいいですよ、と選べないぐらい、どの本も勉強になります。図案を作成されるなら、色のことや構図やデザインなどを勉強できる本を1冊に限らず何冊も読まれてみてはいかがでしょうか?私が一番最近読んだクロスステッチ関係の本は、イギリスでMr X Stitchと呼ばれているJamie ChalmersさんのGuide to Cross Stitchという本です。Search Pressから出版されています。
大きな枠とチェーンステッチの関係_b0236978_19131164.jpg


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by kewstitchclub | 2017-09-24 19:35 | Kew Stitch Club